さよなら父と母からの贈り物の小さなマンション

 35年前、32歳のころ自分で一生懸命働いて買ったマンションをこのたび手放すことにしました。
最後を田舎の古びたアパートで終えた父の遺言で、上京した母と暮らすために買った小さなマンションです。
小さくても、お日様が一日中照らしてくれる気持ちの良い部屋でしたし、駅から三分という便利さが気に入っていました。
そのマンションを売ってくださった方は、もうお亡くなりになりましたが谷岡ヤスジさんという漫画家でした。小柄な方で仕事部屋にされている部屋を丁寧に見せてくださいました。小さなすわり机が彼の仕事机でした。

入居後、母と二人 部屋中のタバコのやにを一生懸命落としましたが、障子のインク染みはそのままにしていました。

たくさんのローンを支払うために、長年とても質素な暮らしをしましたが母と二人すごした日々はとても幸せでした。

 わたしは老後下北沢に程近いそのマンションで過ごすつもりでした。が、縁あって、豊洲に来てしまいました。たぶん豊洲が私の終の棲家になることでしょう。
 会社の経営は若い人たちにゆだねたし、そろそろいろいろ身の回りを片つけてシンプルにしなくては、、。
そういう思いでずっと私を支えてくれた思い出のいっぱい詰まった出発の場を手放すことにしました。

早速そのマンションを気に入ってくださる方がいるようです。売れるのがうれしいような寂しいような。

次に入居される方がきっと幸せにくらせますように。

 
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by akino-yoshida | 2011-11-08 21:43 | よしだの日記  

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