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そろそろ老人ホームに入るか、と決心した兄はやはり住み慣れた故郷のしずかなホームに入居しました。
五年ぶりに会いにいきました。母と同じように腰の曲がった兄は予期しなかった私の訪問に驚いた顔をしました。
思ったより元気で、相変わらず自分の生活ぶり、昔のいつもと同じ話しをしました。

「何か欲しいものは?」というと、「何にも。」と。
「自分が死んだら泣いてくれればそれでいい。」と。「誰も泣いてくれなかったら寂しいから。」とも。

一人息子としてそだったのに好きなように生きた兄でした。母が亡くなったときー老いた母のめんどうをみたわたしに、有難うといってくれたときーわたしは兄をゆるしました。時々久留米の姉が会いに行くようです。帰りに「又くるね。」といっても「一年に一度来てくれたらそれでいいから。」というそうです。

「来年一月母の17回忌をしようね」ーというと、「うん、元気で行くよ。」と。
きっと兄はこれからの日々、一年後の兄弟が集う日を楽しみに過ごすことでしょう。木々に囲まれた老人ホームで。

by akino-yoshida | 2008-03-14 22:51 | 携帯投稿  

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